
フカヒレとは?なんで高級食材なの!?
出典: https://www.shutterstock.com
フカヒレはその希少性、そして調理にかかる手間などから高級食材として扱われています。一方で、最近では栄養価の高さやコラーゲンによる美肌効果に期待できる食材として、女性の間で話題になっています。ここではそんな魅惑の食材、フカヒレについて解説していきます。
「高級食材」と聞けば、フカヒレを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。フカヒレの姿煮やフカヒレスープなど、テレビで見るだけでも高級感が伝わってきますよね。フカヒレは美味しいだけでなく、栄養価が高く美肌効果が期待できることで女性に注目されています。ここでは、フカヒレがなぜ高級食材として扱われるのか、その理由について解説いたします。
フカヒレはサメのヒレ
中国三大珍味の1つでもあるフカヒレは、サメのヒレを乾燥させたものを言います。サメの種類は約400にものぼりますが、日本の中華料理店などではヨシキリザメやモウカザメ、メジロザメなどのヒレを使用する場合がほとんどです。
1匹のサメからは、尾ビレと背ビレ、第二背ビレ、尻ビレが1枚ずつ、腹ビレと手ビレは2枚ずつ、合計8枚のヒレが取れます。レストランのメニューや価格帯に合わせてどの部位のヒレを使用するかが異なりますが、主に尾ビレ、背ビレ、手ビレが用いられる傾向にあります。中でも人気なのは、ヨシキリザメやモウカザメの尾ビレです。
ちなみに、フカヒレは数百年前から食べられていた食材です。
日本もフカヒレ生産国
サメと聞くと海外の海に生息しているイメージを持つ方もいるのではないでしょうか。しかし、実は日本でも多くのサメが水揚げされています。フカヒレの産地として有名なのは、宮城県と千葉県です。
宮城県の気仙沼はフカヒレ生産日本一の地として知られ、国内で出回るサメの約90%が気仙沼で水揚げされていると言います。漁獲されるサメの種類はヨシキリザメやモウカザメのほか、オナガザメ、アオザメ、チョウザメ、ホオジロザメなどさまざまです。
フカヒレにあたる部分は、サメ1匹のわずか0.5〜1%
フカヒレが高級食材だと言われる理由の1つが、その希少性の高さです。
フカヒレにあたる部分は、サメ本体のわずか0.5〜1%程度と言われています。そのわずかな部分から、骨や皮、肉などを取り除くため、実際にフカヒレとして食べられる部分は非常に少ない量です。サメ1匹からほんのわずかしか取れない希少性の高いものだからこそ、高級食材として扱われているのです。
ちなみに、サメは捨てる部分がほとんどありませんので、取り除いた骨や皮、肉は健康食品やバッグ、財布、ステーキ、医薬品、肥料など、肝蔵は肝油、頭は工芸品など、さまざまなものに活用されます。
コラーゲンやカルシウムがたっぷり
フカヒレは栄養価が高い食材としても有名です。
フカヒレは80%以上がタンパク質で構成されています。フカヒレを食べることでタンパク質の一種であるコラーゲンもたっぷりと摂取することができます。
コラーゲンとは人間の皮膚や血管などに含まれている繊維状のタンパク質のことで、人体を構成するタンパク質のうち、3分の1がコラーゲンであると言われています。
コラーゲンなどのタンパク質を摂取すると疲労回復効果が期待できるだけでなく、肌や髪、爪の新陳代謝を活発にし、その美しさを保つのに効果があるとされています。
また、フカヒレには骨を丈夫にするカルシウムやマグネシウム、さらには新陳代謝や貧血にも効果のある鉄や亜鉛、軟骨を形成するコンドロイチンも含まれています。フカヒレを食べることで美しさを保てるだけでなく、疲労回復、関節痛の緩和など、さまざまな効果・効能が期待できます。とりわけ、近年女性の間では美肌食として注目されています。
いかがでしたでしょうか。貴重なサメからフカヒレはほんのわずかしか取れないため、高級食材として扱われます。また、希少性や美味しさだけでなく、栄養価が高くコラーゲンをたっぷりと含んでいることも人気の秘密です。フカヒレ料理は高くて簡単には手が出せませんが、注目すべき食材であると言えます。
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